ベナンで野菜?

西アフリカの国ベナンで野菜を育ててみました。2014.3.26-2015.9

自分の畑が出来た(ヨボ・鍬)

先週は、ついに、畑を耕しました。

 

事務所の周りの草むらになっていたところを一部、耕して、トウモロコシと大豆を植えました。

 トウモロコシはベナンでは普通高めの畝にするので、高い畝を作りました。

トウモロコシは今種まく時期でないらしいです。トウモロコシにとって肝心のときに雨の少ない時期になると言われましたが、お試しでやってみました。大豆は9月にまくのが普通と言われました。年中雨の降る日本では、気温で作物を決めるけど、ベナンでは降水量で種まく時期が決まるようです。降水量で考えたことありませんでした。

畑は前任の方がキュウリを育てていたところで、草取りもしやすかったです。

日本人の私が鍬を持って耕すのが、珍しかったらしいです。職場に、畑の肥料を買いに来ていた農民の方々が、私が耕しているのを物珍しげに見ていました。

ここでは黒人でない人を[ヨボ]と呼んで、小さい子どもは、ヨボだってだけで、大騒ぎしてくれます。どこからともなく「ヨボ!」という叫び声と子どものかわいい笑顔がセットです。ヨボの歌歌ってくれます。ヨボはお金をたくさん持っていると思われていて、毎日「お金ちょうだい」「なんかちょうだい」「100CFA(20円)ちょうだい」と言われます。(大人も時々言ってきます。)挨拶代わりみたいな物で、みんな本気でねだってる訳ではないと思うのですが。今までの援助の結果、そういう捉え方をされるようになったようです。ここではテレビも少ないし、外からの情報はあまり入ってこないですが、「黒人でないイコールお金をたくさん持っている」という固定観念がうえつけられていて、ヨボの家にはお金を製造する機械があると本気で思ってる人もいるらしいです。

私の肌と替えて、とも時々言われるけど、こっちも替えてほしいです。たまには静かに歩きたいし、強い手足を持って素手素足で農作業をして。帽子もなしで頭の上にいろいろな物を乗せて。

私がもらうこともたくさんあります。お菓子とかジュースとかおいしいマンゴーとかビールとか。高い値段を言わない人もいるし、静かにしてくれる人もいるし。

いろいろな人がいるのはどこでもそうだけど、ベナンは嘘がなさそうです。

ヨボの私が畑を耕していたので、農民の人たちはちょっと親しみを感じてくれたようで、うちにも来な、と言ってくれました。自転車で行ける場所見つけて、色々教えてもらえたらよいな。

 

追伸;(農具のこと)鍬も手作りのベナン。先日鍬屋さんに、長い柄の鍬が欲しいと注文したけど、拒絶されてしまった。ベナン人に相談したら、写真見せてくれれば、僕から頼むと言ってくれたけど。短い柄の鍬も思ったほど使いにくくなく、軽くてよいかも(ベナンの鍬は柄が重い)、と思ったので、ひとまずは短い柄の鍬でやってみようと思います。でも、鎌とホーが欲しいです。写真を印刷するのも難しい環境なので、絵で伝えるしかないかな、もうちょっと様子をみてみよう。スコップ屋さんがまだ見つからないが、地面を深く掘って見てみたい。鍬ではあまり掘れない。

 

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↑日本から持ってきた道具。ベナン人に倣って手袋なしでやったらすぐ手にマメができた。いただいた葉タバコ用の軽い靴

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↑作業を始めてから、写真撮らなきゃ、と思い出し、作業途中の写真。ちょうど楠の葉のような枯葉がたくさん落ちてくれて、地面は意外と柔らかかった。

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↑ひとまず本日の仕事終了の写真。左がトウモロコシ植えた後、その隣が大豆、そのとなり2畝はまだ種まいていない。もっと除草を続けなくては。早速つつきにくる鶏が種を食べないのかちょっとだけ心配。