ボマの種取り
野菜栽培が盛んとは言えない私の任地にて、野菜栽培というと、大抵はアマランサスかボマという葉物野菜を栽培している、ということを意味します。
(任地で主食とされるトウモロコシやキャッサバ、豆類のササゲや落花生は栽培されていますが、これらは野菜栽培と言う分類には入らないです。普通作の分類です。)
かれこれ5ヶ月も前に警備員さんと一緒に種をまいたボマ(フランス語でグランド・モーレルと言うらしいです。)、収穫も終わってちょっとずつ片付けていましたが、最後の一畝を片付ける前に種取りをしました。
ボマはナス科の葉物野菜なので、トマトと同じ家族です。
ナスの花みたいなのが咲いた後に、黄色いトマトみたいな実がなります。
美味しそうに見えますがとっても固くて食べられないそうです。
↑実を輪切りにして、種を絞り出します。実の中で既に発根している種もありました!
↑種播く場所もそんなにないんだから、私は数個のよさそうな実だけ選んで種取りすればいいと思ったのですが、警備員さんが「全部とる!ボマはお金になるんだ。」というのでとりました。腐ったような実も惜しまずに種取りです。変な固い実を輪切りしようとしたら、私の指も少し切ってしまいました。そしたらレモンで消毒してくれました。そのあとぼろ布で指を縛って、すぐ治りました。
↑種を軽く洗って、水の中で浮いた種はあまりよくない種だろうということで、草むらや終わりかけの野菜が植わっている畑にバラまいて、残った種を乾かしました。本当は布の上で乾かすのがいいのですが、ないので段ボールの上で乾かしました。
晴れている時はプラスチック容器の中でも乾くみたいですが。
↑ボマの苗です。苗と言っても、畑の上に種をバラまいて、さらにその上に堆肥をバラまいて、水を播くだけです。野菜栽培の種をまく前に土に穴をあける所、種をまいた後に土で押さえる所を任地で見たことがありません。
苗を作った後、一回か二回移植して収穫です。
引っこ抜いて収穫してしまう人もいますが、茎を少し残して収穫すればまた新しい葉っぱが生えてきてまた収穫することが出来ます。
ここでは野菜と言うものは皆ソースにして食べるものなので、ボマも野菜ソースという名前のソースになって、トウモロコシなどで出来た主食と一緒に絡めて食べます。
ボマはアマランサスよりも高く売れるし人気があるらしいです。