肥料
職場の前には、大きな肥料庫があります。
農業・畜産・漁業省
種のバンクと書いてあります、バンクはここでは貯蔵庫という意味になるのでしょうか。
農民の人たちが大勢、肥料を買いに来ます。
ベナンでは、待つのが当たり前の習慣ですが、農民はバイクのガソリン代をかけて、高い肥料を買いに来て、たくさんの時間待っています。
中にはたくさんの肥料、今はトウモロコシの種もあります。
種も肥料も一袋50kg。
この重い肥料を、きちんと整備されていないバイクに乗せて運びます。
多い人では、5袋くらい乗せている人もいます。バイクのシートを外して、肥料を積んで、すごいバランス感覚で走り去って行きます。時々倒れてしまうバイクもいます。
肥料は塩化カリウムとか、NPK(窒素リン酸カリ)、みんな輸入物です。
この袋には、ベラルーシと書いてあります。
20年くらい前までは、肥料なくても野菜が育ってたらしいですが、人口が増えたせいで、肥料が必要になったと言われました。
畜産がそこそこ行われている地域ですが、小規模に家畜を飼っている人が多いです。
ナマズやティラピアの養殖が盛んです。肥料になりそうな資源はあります。
糞尿を肥料にするのは正しい知識と時間が必要だから、少し難しく感じています。
その辺にある資源(トウモロコシの皮とか、ピーナッツの殻とか、果物の皮とか、パームの皮とか、落ち葉とか)を利用して、炭素循環農法も試してみたいと思っていますが、その農法をベナン人に伝えるのが、ハードル高く感じている今日この頃です。
輸入した肥料に頼らない方法を考えて行きたいです。