ベナンで野菜?

西アフリカの国ベナンで野菜を育ててみました。2014.3.26-2015.9

2年目の雨期(ササゲをよく食べる)

ようやく雨期が始まりました。昨年より1ヶ月以上遅く、今年は雨期がこないのではないかとすら言われていましたが、6月に入って、毎日のように雨が降っています。

 ササゲの畑も昨年より少ないな、雨が降らないから種まきも出来ないのだな、と思ってましたが、雨が降り始めたので皆種まきをし始めました。少しだけ種まきしてあったササゲも雨のおかげでぐんぐん育っています。

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この地域では、雨期は雨が強すぎて野菜の栽培をしても雨に壊されてしまうので、雨期は主食となるトウモロコシやササゲを育てます。それらは雨でも壊れません。

この地域の人はササゲを3粒まきにします。そして、間引きをしません。(日本だと、3本育ったうちの2本を取り除いてしまいます、間引きすると言います。)最初は、間引きした方が良いのにな、と思っていましたが、ここの人は、伸びてきた葉っぱをこまめな頻度でちぎって、ソースにして食べています。だから、3本のササゲを一本に間引きする必要はなさそうだと思いました。それに、きれいに葉っぱをちぎられた後のササゲの姿が美しいです。

 

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ササゲがすくすく育っているのを見てから、ササゲを好んで食べるようになりました。ササゲを米と一緒に炊くベナン流赤飯は、ベナンに来た当初からよく食べてますが。最近はササゲだけを炊いたものに辛い油を絡めてあるものを食べるのが好きです。

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煮豆とキャッサバの粉を絡めて食べたり、ご飯を絡めて食べたり、ふかしたさつまいもと煮豆を一緒に食べるのもおいしいです。

 

 

3月末にネリカ米を2カ所に播いていましたが、そのうち一カ所は雨が来ないのと水道が出なくなってしまったので、5本位を残して全滅してしまいました。でももう一カ所の方は、孤児院の子ども達がせっせと水やりと雑草取りをしてくれているので、すくすくと育っています。たくさんの子ども達と一緒に種まきしたからか、種まきした列によって、かなり成長の差があります。穴の深さや播く人によって、違いは出るのだな、という発見です。成長の早いやつは、もう穂がたれ始めました。ベナン南部では米は良く育つけど、鳥が米を食べてしまうと言われます。要観察です。

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もう一つ、雨を待って種まきしようと思っていた場所で、ネリカの種まきをしました。こちらは5月末に雨が待ちきれずに、潅水ホースで水を播こう!と考えて、種まきしました。そしたらぼちぼち雨が降り始めて、潅水する必要がなくなりました。嬉しいです。

 

ここの人は、なんでも神様のおかげ、神様のせいにします。私の住んでいる地域は大体キリスト教の人たちなので、私はキリストを思い浮かべます。

水道が止まったのも神様がそうしたとか、病気や事故のこととか、あと今例が思い浮かびませんが、いいことも悪いことも何でも「神様がそうした」といえば話が終わります。

一理あるな、と思ってます。

 

追伸

ネリカを枯らしてしまった畑では、水道が止まったのに、警備員さんが毎日せっせと頭にたらいをのっけて、水を運んできてくれて、キュウリが立派に育ちました。

日本の感覚できゅうりを収穫すると、ベナンの人には熟していないと言われます。

でもベナンの人もサラダで食べるらしいです。

任地では売っていない高級品です。(一本20円、軽い一食食べれるくらいの値段です。) 

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