ベナンで野菜?

西アフリカの国ベナンで野菜を育ててみました。2014.3.26-2015.9

ベナンの季節

ベナンに来て、もうすぐ1年が経とうとしています。

1年間、ベナンの季節を感じて暮らすことが出来ました。

 

1年間ずっと暑いベナン、7−9月は肌寒くなって、日本より気温が低いです。(とはいえ最高気温は28度くらいですが。)8月がいちばん気温の低い時で、朝晩はダウンジャケットを来ているベナン人を見かけました。

1年前ベナンに来た当初は、短時間だけ降る土砂降りの雨に驚きました。

赤土の道には川が出来て、道を歩くことが出来ませんでした。

(雨の中歩いて職場などに行った所で誰もいないので、まさに無駄足です。)

12月以降は雨が降らなくなって、2月になるまで雨は一滴も降らなかったと言っていいと思います。

雨が降らないと、周辺の草木が土の色になります。

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↑バナナの木も土の色。

道路の土も水分がなくて砂っぽくなり、自転車のタイヤが取られて運転するのが大変です。車などが通った後には砂埃が舞い上がって目が開けられません。

交通量の多い赤土の国道などでは、日本の手術室を想像するような青い色の使い捨てマスクを売り歩く人、アイマスクを口にする人などがいました。

私も一度ものもらいになりましたが、おそらく砂埃のせいだと言われました。

2月に入る頃からぱらぱらと霧のような雨が何度か降りました。

2月には首都の事務所で用事があったり、1年目の休暇をもらったりして、約1ヶ月任地を離れていました。

先週1ヶ月ぶりに任地に戻ると、道は自転車が走りやすくなってるし、草木も洗われて緑色になり、先週も何日か雨が降りました。

だんだん雨の降る時間が長くなっています。

4月からは大雨期が始まり、7月まで続きます。8月が小乾期、9−11月が小雨期、12−3月が大乾期です。とはいっても、最近よく聞く異常気象というやつで、雨期が長かったり短かったりするそうです。

来た当初、ベナンの季節はそうなんだ、ふーん、と思ってたけど、1年過ごしたから、経験として理解することが出来たのかもしれません。

 後の1年、特に大雨期には、陸稲に挑戦しようと思っています。今噂のネリカ米です。

1月に、ネリカ米研修を受ける機会に恵まれて、5日間ウガンダに行ってきました。

ネリカ米はアフリカ米の病害虫への抵抗力と、アジア米の収量の高い性質を掛け合わせた米です。(New rice for Africa )

アフリカで急増する人口の食料として、注目をあびています。

お米は野菜と違って、交雑種であってもほぼ100%自家受粉されるため、一回収穫した米をまた畑(田んぼ)に播いても、同じ性質の米が生産できるそうです。だから種籾を毎回購入する必要がないそうです。

私の任地で米の栽培経験のある人とはまだ一人しか会ったことがありません。しかもその一人は昨年米育てなかったので、まだここベナンで米の成長する所は見たことないです。

米だけでなく、もちろん野菜も続けます。

種取りに挑戦したいと思っていた人参は、乾期の水やりがままならなかったせいか、枯れてしまいました。熱帯で開花結実するものなのか、謎のままです。

11月に種まきをして未だに収穫できている空芯菜は、一時花が咲いてタネがなってくれるのではと期待していましたが、1ヶ月ぶりに見てみると、花が全くなくなってしまっていました。日長の関係なのか、なんなのか。

9月から色々種まきした野菜、小雨期とはいえ水やりが不可欠で。

カボチャもうまくいかなかったのは水不足なんだろうな、と推測していますが。

わからないことだらけです。

水やりがしやすくなるように、1月の終わりに50mの潅水ホースも購入しました。

もうちょっと色々な野菜が出来たらいいなと思っています。