ベナンで野菜?

西アフリカの国ベナンで野菜を育ててみました。2014.3.26-2015.9

年末年始

2015年になって早くも何日も過ぎました。

 

ベナンの年末年始の休みは12月25日と1月1日だけです。
それ以外の日も年明けは町行く売り子さんの数はちょっと少なくなっていました。

ベナンでもクリスマスを祝う習慣があって、クリスマスのちょっと前から、任地ではサンタクロースの風船とか、ちょっとした飾り付けがされたり、どこかから仄かにクリスマスソングが流れたりしていました。首都ではツリーも売っていて、家に飾っている人もいました。

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↑天井から逆さに吊るされる風船。サンタも逆さです。

ここの学校の修了式は12月19日だったらしくて、1月5日まで子ども達は冬休みです。

修了式の日にサンタがやってきて、それぞれ親から授けられたプレゼントを生徒に配るらしいです。プレゼントにはちゃんと生徒の名前を書くので、渡し間違えることはないそうです。ちょっと前までは、プレゼントを学校で配る習慣はなかったらしいのですが、今は学校で配るようになったそうです、なぜだか理由は聞きませんでしたが。学費が無料になったからでしょうか。(でも制服や教科書は買わなければなりません。)暑いベナンのクリスマスでも、サンタは厚着してます。サンタはフランス語だと「クリスマスのパパ」という名前になります。サンタという名前より親しみがわきます。

日本みたいにバービー人形みたいなのもらう子がいたり、鳥山明のイラストシールのはってある電話のおもちゃをもらう子がいたりします。お金がなくて何ももらえない子どももたくさんいるだろうなと推測します。

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↑髪型オシャレして踊る子ども。踊る前に上半身に着ていたTシャツをスカートに変えました。首の所が伸びてます。こっちは女の子も男の子もパンツ一丁、赤ちゃんはパンツもはかずにうろうろしています。

クリスマスは子どものお祭りで、子どもがお菓子をせびりに家を尋ね歩くらしいと噂を聞いてドキドキしてましたが、そういう子どもには会いませんでした。

でもお面かぶって仮装した子どもが時々踊ってお金をかせいだり、段ボールの中にロウソクとかキリスト的な絵を入れて歩き回って募金を募っている子どもがいたりしました。

クリスマスもお正月も、みんな普段は食べないお肉を食べることが多いみたいです。

クリスマスは鶏をさばきました。お正月は豚の屠殺を見学して食べました。

日本でも鶏の屠殺は何度か見たことがあって、鶏の首元を切った跡は逆さに吊るして血を抜くものだと思っていたのですが、ベナンで私の見た所では吊るしてませんでした。鶏も豚も絞める直前に水を飲ませていました。

年越しの瞬間は飲み屋にいましたが、きづいたら12時2分になってました。12時になる瞬間に何があるわけでもないようです。でもしばらくしたら少しだけ花火があがりました。大晦日に教会へ行く子が、手で持つタイプの花火を持っていました。謎のラッパの音がずっとうるさかったです。(音階がある訳でもなくホラ貝よりうるさい。)うるさすぎて面白かったですが。

校則で付け毛を禁止されている女子中高生たちも大晦日では付け毛でオシャレしたり、普段は飲み屋に行かないだろう中高生くらいの男の子が飲み屋で小さい瓶のビールとジュースを交互に飲んでいたりしました。ベナンにはそこまで屈折した不良はいなそうだなあと思いました。犯罪も少ないし。交通事故は多いですが。
飲み屋の近くには屋外に14型くらいの小さなテレビがセッティングされていて、30人くらいの人々が距離感を持って静かにテレビを見ていました。

ここではテレビがある家庭が少なくて、あってもアンテナなくてDVDだけみてたり、テレビあっても電気代節約のためかあまり電源がついていません。電源つけると近所の人たちが覗きにきたりします。なんで人が集まってるんだろう、と思って覗きに行くとテレビが点いていて、みんなテレビを見ています。昭和の日本を想像します。

最近は乾期のせいもあってか、朝晩肌寒いです。年越しの時も寒くて、ホットインスタントコーヒーに練乳のたっぷり入ったベナン流ホットコーヒーを飲んでいました。今朝も寒いと思って温度計を見ると23度あるはずなのですが。

豚について。豚は日本とかだと電気ショックで屠殺するイメージですが、ここではそんな道具があるわけもなく、一人が豚を羽交い締めにして豚の口をひもで縛って(さるぐつわの役目?)ナイフを首もとから心臓に向かって刺してました。そこまで大きい豚ではありませんでした。息をしとめる瞬間は、子ども達に見ちゃダメだよ、と言っていましたが、息絶えた後は子どもが見ても良いらしく、子どもと一緒に見てました。豚を火で炙って毛をはぎ取り、内臓をとって、切り分けます。その時点で別の所に行かなければならない時間だったので出かけましたが、その後戻ってくると、細かくなった豚肉を落花生の油で揚げたものと、それをソースに入れて煮込んで山盛りのご飯の上に乗っけて食べました。美味しかったです。豚肉や牛肉は屠殺した後しばらく寝かせるのがいいと聞いたことがありますが、ベナンは熱帯で冷凍庫もないので、長屋のたくさんの人と分け合って、その日のうちに食べます。

とても美味しかったです。

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年明けの町の朝は静かになりました。

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↑静かな朝家の外に出たら見えた初日の出。乾期のせいで空が霞んでいて、太陽が直視できます。

ベナンは予定を決めても中々予定通りに進まないので、予定を決めているとストレスになることがあります。1日に二つ以上の予定は決めないようにしています。

予定したことが中々始まらずにボーッとしている時間が結構好きです。ずっと始まらないといいなあと思ったりします。

日本にいると自分が何かにならなければならないような気がしてバタバタとしていましたが、そんなにあちこち行く必要なんてないのかもなと思ったりもしています。

ここの人は、料理に何時間もかけます。洗濯は手洗いで、井戸の水をくみ上げることから始めます。みんなそんなに遠出することもなくそこに行くといつも会える人がいます。

バタバタしないで自分のねじを調整して行けたらいいのかななんて思う2015年の年初めです。