ササゲ(裸足で種をまいた)
落花生の収穫が終わったところに、ササゲの種まきをするというので、私も一緒にさせてもらいました。裸足で種まきをしました。
ちなみに、種も黒いポリ袋に入れられて販売されます。
種まきの仕方については、前のブログに書いたので省略します。
http://okabenin.hatenablog.com/entry/2014/05/24/070322
裸足で田んぼに入ったことはあるけれど、裸足で畑に入ったのは、初めてでした。
おそるおそる踏んでみると、土がふかふかしてて、とっても気持ちがよいです。
最初は足裏に小さい傷があって裸足だとちょっと嫌だったので、底の薄い靴で種まきしようと思ったのですが、靴履いているとうまく種を入れるための穴が開けられないので、裸足になりました。
日本には足袋という優れものがあるので、なかなか裸足になろうという気にはなりません。しかも、日本の畑には大抵ビニールのマルチが張ってあり、裸足で入る機会はほとんどないですが、裸足で入る畑というものを、日本でやったら、よいなあと思いました。この感触は、共有するべきだと思いました。
ベナンの人は、ササゲの葉っぱも食べます。これくらいの大きさに成長したササゲの葉っぱを一株につき二本程摘み取って行きます。
職場の近くを散歩していたら、たくさん虫に食われているササゲ畑を発見しました。赤い小さい虫が、犯人です。
その畑で女性が葉っぱを摘み取っているときに、通りがかったら、ありがたいことに葉っぱをいただきました。ソースにして食べるのがよいと言われたのですが、七輪で一人分のソースを平日の夜に作る気にはなれなかったので、おひたしと塩揉みをしていただきました。
こっちの人は、料理というと、ソースをつくって主食を絡めて食べる、というのが一般的です。
ただシンプルに野菜を食べる機会はほとんどないので、こういう食べ方はスペシャルな気分になります。
これが、ベナンで一般的な食事です。(もっと美味しそうに撮影することもできるはずです。右上に移っているのが、ソワニェというしっとりしたドーナッツ。一つ25CFA(5円)。毎日のように食べています。)
ササゲの入った赤飯に、スパゲッティー(マカロニ)をのせて、辛いソースと絡めて食べます。ご飯とスパゲッティが100CFA(20円)。ゆで卵が100CFA、魚も50CFAとか100CFAとか頼めば、値段に応じた量を乗っけてもらえます。「アタシ」と呼ばれるこの料理、ベナンの(この町の?)代表的な外食産業です。
私は、トウモロコシのパット、フランスパンに次いで、このご飯にお世話になっています。
さて、私は一応野菜栽培の専門ということでベナンに来ているのですが、インゲンとササゲ、小豆の違いがいまいち理解できていません。ベナンでは、マメとトウモロコシは野菜のうちに入りません。普通作の分類になるので、ちょっと救われています。
日本の畑でインゲンは見たことありましたが、ササゲは見たことがありませんでした。トウモロコシのことを、「きび」と呼ぶように、インゲンのことをササゲと呼ぶ人がいるんだろう、くらいに思っていたのですが、調べてみると、違いがあるらしいです。
ササゲは原産地がアフリカの熱帯、インゲンの原産地がが南米。ササゲの方が、暑さに強いそうです。だから、この町にあるインゲンだと思っていた物は、たぶん、ササゲです。東北地方では、インゲンのこともササゲと呼ぶらしいです。ササゲの方が、鞘が長く、40cm前後と書いてる人もいますが、ここのササゲは、そこまで長くないです。まあササゲにも色々な種類があるのでしょう。また、ササゲは花が上向きに咲いて、黄色い花が多い。インゲンの花は下を向いて、白ピンク紫色の花を咲かすと書いてありました。
花は上を向いているのか、下を向いているのか。
とにかく、ここでは「アリコ」と呼ばれています。
色々な種類があります。まだ緑の鞘で収穫するのはみたことがありませんが、乾かす前に、緑の鞘のまま収穫する物もあるそうです。
裸足で種をまくのはとても気持ちがよいです。