ベナンで野菜?

西アフリカの国ベナンで野菜を育ててみました。2014.3.26-2015.9

トウモロコシ2

今日は、警備員さんがサツマイモの畝をつくりながら、トウモロコシを一本だけ収穫していました。もう、トウモロコシを収穫する時期になってきたようです。

 

f:id:okaasa:20140614054440j:plain

↑一本の茎に、一個の房(食べるところ)がついています。

ベナンのトウモロコシは、間引きをしないくらいなので、除房もしないのでしょう。

(*間引き;日本のトウモロコシは、種まくときに3−4粒づつ種をまいて、芽が出て3−4枚の葉っぱが出たときに、良い一本の苗だけ残して、あとの苗を抜きます、それを間引きすると言います。

*除房:日本では、一本の茎に2−3本の房がつくので、一本の房を残して除房することがあります。除房しないと、栄養が分散されて、大きさの中途半端なトウモロコシになってしまいます。この除房されたのが、ベビーコーンとかヤングコーンとして売り出されます。)

改めて除房について調べたところ、除房をヤングコーンとして食べられるのは、スイートコーンだけだそうです。日本で一般的に食べられているのは、スイートコーンです。生食できるスイートコーンとかは、もうフルーツの部類です。ベナンで主食として食べるトウモロコシとは、別物です。ベナン人が日本のスイートコーンの種をまいて育てて食べたけど、甘すぎたと言っていました。あと、スイートコーンに肥料をあげた人しか育てられなかったようです。スイートコーンは、肥料をあげればあげるほど育つと聞いたことがあります。

スイートコーンでないベナンのトウモロコシで除房された房は、食べられずただのゴミになってしまいます。ベナン人はそんな無駄な仕事はしないはずです。

ここのトウモロコシは、間引きしなくて、除房しなくて、仕事が少なくてよいです。

でも、間引きについては、してみてもいいのではないかな、と思っています。雨の後でよくトウモロコシが倒れてしまっているのですが、あれは3本も密集していて、根がちゃんと張れてないからなのではないかと思います。職場の同僚にも、間引きについて話したら、専門家の人が農家に、間引きするように言ったけど、農民の人たちが拒絶したと言われました。確かに、私も間引きという仕事を知ったときに、もったいないことするな、と思っていましたが、ベナン人はその最初の気持ちを持ち続けているのだなあ、とちょっと感慨深く思いました。

私がカブの間引きをしているときも、「なんで抜いちゃうの?」と言われました。「多すぎるから」と答えても納得しないので、「私が食べたいから」と答えるとちょっと納得してくれました。そのあと間引きしたカブの葉っぱに塩をかけて食べたら、葉っぱだけどカブの味がして美味しかったです。カブは日本の秋冬野菜、体を温める役割があるときいたことがありますが、ベナンでこれ以上体温めてもしょうがないかもしれません。でも、カブ食べられたらいいなあ。

f:id:okaasa:20140614064321j:plain

↑カブの間引き菜

f:id:okaasa:20140614054502j:plain

↑実を収穫したトウモロコシの茎は、通路挟んで隣の畑、サツマイモの畝造りをしているところで、土の中に埋めてました、とっても効率が良いです。

f:id:okaasa:20140614054535j:plain

↑収穫したコーン、葉っぱが赤いので中も赤いのかと思いきや、中は瑞々しい黄色でした。

f:id:okaasa:20140614054547j:plain

↑今日の仕事の帰りに、初めて茹でトウモロコシを見たので、迷わず買いました。売り子さんの周りには、バイクタクシーのおじさんが3人、動き出す気配もなくゆでトウモロコシを食べ続けていました。炭焼きトウモロコシの周りではそんな光景見たことありませんでした。トウモロコシは葉っぱごと茹でてあって、売り子さんが葉っぱをむいてくれました。二つ買って、一つは子どもにあげてしまったのですが、あげたトウモロコシは、白と紫色の粒が混ざっていました。食感は瑞々しくて、日本のと近くて、甘いですが、私は炭焼きトウモロコシの方がすきです。