アブラヤシ
ベナンの産業として、アブラヤシがあります。私の住む地域では、特にアブラヤシの栽培が盛んです。
↑職場の警備員さんのトウモロコシ・インゲン・落花生・さつまいも畑にも、沢山のヤシの木が生えています。
↑畑に日が当たらなくなってしまうと言って、警備員さんが腰に縄をかけて、斧を担いで、木に登りました。
↑手慣れた手つきで斧を入れています
↑葉っぱがたくさん落ちてきました、これは屋根になったり、箒になったりするのかな?こんな感じの葉っぱで出来た屋根が多く見られます。米のない地域なので、畑で稲藁のように使えたらいいな、と思いますが、難しそうです。
↑パームの実も落ちてきました。これは、女性達によって、パーム油になります。自分の家でパーム油を作る奥さんが、たくさんいます。
↑左から、パーム油、ヤシ酒、スパゲッティ、エジプト米です。
ここではペットボトルを大事に何回も使います。新品のペットボトルの水やジュースは高いので、あまり買う人がいません。スパゲッティと米は、日本人の友人のアイデアを真似て入れてみたら、便利でびっくりしました。空いたペットボトルもお金になるらしくて、人にあげるととても喜んでもらえます。油もジュースも、普通は透明なビニール袋に入れて売ってくれます。(ベナン人はビニールに入ったジュースを上手に飲みます。)
前回落花生油100FCFAを買った時、ペットボトルを横に倒したまま置いていたら、小さい蟻がたくさん入ってしまいました。ちゃんとペットボトルを立てていれば入らないだろう、と期待して、100FCFA分のの赤いパーム油を買ってみました。ベナンでは精製されていない赤いパーム油が普通です。ベナン料理に欠かせない油です。赤いパーム油には、精製されて白くなった高級パーム油には含まれないカロチンやビタミンAが含まれているそうです。ベナンには精製工場が少なく、多くの核果が隣国ナイジェリアに輸出され、精製されているらしいです。
ちなみにベナンのアブラヤシ生産量は、全世界で21位というデータがあります。http://www.globalnote.jp/post-5718.html
この人口1000万人ほどでそんなに産業も発展していないベナンで、この順位は嬉しいです。アブラヤシの生産量は、上位二カ国のインドネシアとマレーシアで、全世界生産量の70%以上を占めています。その2カ国では、大規模な工場の建設のための熱帯雨林伐採や、工場からの廃棄物の問題等があるという噂があります。ここでは地域のお母さん達の手作り油で流通しているのが、嬉しいです。油を作るときにできた搾りかすは、焚き付けの燃料に利用されます。
アブラヤシは、乾燥した地域には適さず、ベナンでも北部の方では少ないそうです。この私のいる町は、十分な湿気があります。
↑私の自由な畑には、先日キノコが生えていました。(キノコはもう耕してつぶしてしまったけど、菌としては元気に生きていると解釈しています。)キノコ食べたいけど、ここにはキノコの文化が全然なさそうで残念です。