ジャム

三連休の二日目聖霊降臨祭の日、大雨期の中の晴れ間、七輪で料理をするチャンスでした。

日本で一緒にフランス語を勉強していた仲間で、今カメルーンにいる女の子がジャム造りの活動をしていて、レシピを教えてくれたので、私もパイナップルジャムに挑戦することにしました。 炭火で作ったジャム、といったら、日本では売れるのでしょうか？

材料は、小ぶりのパイナップルまるごと一つ、ベナンのオレンジ一つ（カメルーンレシピではレモンなのですが、レモンないのでオレンジにしました）、角砂糖少し（フランス製）（カメルーンレシピでは、パイナップルの重さ×９０％の砂糖）

緑色のオレンジは、優しい甘さで、酸味は全然ありません。すっきりしてておいしいです。（ちなみにこのオレンジは普通、緑色の皮を薄く剥いて売られています、ベナン人は、そのままかじりついて、水分だけ絞り出してジュースとして楽しみます。私は真似してみたけど、どうもうまく飲めないし、薄皮好きなので、いつも緑の皮付きを買って日本流に食べています。）

まず、パイナップルの皮を厚めにむいて、４等分にする。２ミリくらいの厚さに切る。 オレンジの絞り汁と砂糖も一緒にして、しばらく置いておく。（カメルーンレシピでは、一晩置く。虫きそうだし雨も怖かったので、一晩は置きたくないと思った。） （この間に七輪でご飯を炊く、ご飯を蒸らす間、パイナップルジャムに挑戦） 水分が少なくなるまで、３０分位かき混ぜながらグツグツさせた。（カメルーンレシピでは１０−２０分）

まだ炭に火が残っていたので、瓶も消毒してみた。

冷蔵庫ないし、足がはやそうだけど、いつまで食べれるものか、観察します。 夕方に、フランスパンを買って来て、食べてみました。

↑フランスパンを一本頼むと、いつも二つ折りにして黒いポリ袋に入れてくれます。ポリ袋持ち歩くようにしてるけど、すぐ破けます。

ジャムは甘いけど、酸味が全然ない。もうちょっと原型をなくした方が良い気がする。そのために、カメルーンでは一晩おくのかな。

ここらへんでは、フランスパンを買うときに、頼むとソースを塗ってくれます。 大抵は、アボカドか、魚のペーストか、赤い油のピリッとしたソースか、マヨネーズかの選択肢だったのですが、 つい最近、バターを塗ってくれるパンの売り子さんを見つけました。フランスパンは、バターで食べるのが一番美味しい！と思ってた矢先のパイナップルジャムは、今のところ私の中ではあまり評価が高くありません。

そしてベナンのパイナップルは、芯まで甘くて美味しすぎるので、ジャムにするのはもったいないと思います。パイナップルが余ったときに、作るのはいいかもしれませんが。

でも、ちゃんと、レシピ通りのパイナップルジャムを、いつか作りたいと思います。

フランスパンを作るパン工房に大きいオーブンがあるので、ドライパイナップルのほうが、簡単で美味しいかもしれない。。。（オーブンで焼くだけでいいのかな？）

経済首都のコトヌーで語学研修していたときは、毎朝ジャムが出ていてホテルのスタッフも語学の先生もフランスパンにたくさんのジャムをつけて食べていると思っていましたが、この地域では、ジャムを食べる習慣がありません。この町から１０kmほどの首都にあるNGOでは、ジャムを作っていて、この町でジャムの存在を知っている人もいたけれど、「ベナン人はジャムが好きではない」と言われました。

カメルーンの彼女も、地域の人にジャムを受け入れてもらうのに苦労しているらしいです。

砂糖に関して、フランスから輸入されているのも気になります。

ベナンに砂糖きびは沢山あるけれど、砂糖工場はないそうです。サトウキビをそのままかじって楽しんでいるらしいです。でも、ベナン人は、砂糖たっぷりのパイナップルジュース、シトロンジュース等、昔から飲んでるそうです。昔から輸入した砂糖を使ってると言われました。若い人から聞いた話なので、今度大人の人にも聞いてみたいと思いますが。

ジャムはとりあえず、自分で楽しみたいときに作って楽しもうかなと思います。

パイナップルジャムは私の我流になってしまいましたが、ちゃんと活動としてジャム造りをしているカメルーンのジャムは、農業祭で入賞したこともあるそうです、すごい！それでもジャムは中々現地の人に受け入れられなくて、苦労しているようです。ちなみに彼女はたき火でジャムを作っています！